産み分けと医療

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医療技術は日進月歩どんどん進化しています。
では、産み分けの医療はどうなのでしょう?
ここでくわしく見ていきましょう。

<倫理的な問題>

産み分け医療は、国によって方法は様々です。
現在、日本で行われている産み分け医療は、
排卵日を予測し、それにもとづいて性交のタイミングを決める、といったものが主流となっています。

こうした方法は、確率100パーセントとはいきません。

では、技術的に、確率100パーセントの方法はないのかというと、
あるにはあるのです。

ほぼ100パーセントの方法として、
受精卵を分割させ、
その染色体を調べて、希望の性の卵だけを体内に戻すというやり方です。

しかしながら、この方法は、倫理的な側面からさまざまな問題があり、
現在は行われていません。
こうした方法による産み分けは、自然の原理に反する、というわけです。

そのいっぽうで、
わたしたち個々の生活感情からいうと、
最近は、さまざまな理由から、子供を1人しか産まないケースが増えていて、
どうせ1人しか産まないのなら、わたしは男の子がいい、
いや、女の子がいい、という希望が当然起こってくるわけで、
この気持ちそのものを責めることはできないでしょう。

また、遺伝性疾患の問題もあります。
たとえば、色覚異常などの場合、
どちらの性で産まれるかによって、病気の出方が変わる場合があるのです。
こういう場合には、最先端の医療によって、
100パーセントの産み分けができれば、
病気が発症しない子供を生むことも可能になります。

そういうわけで、これから産み分けに関する議論が高まってくれば、
いつの日か、最先端の医療による産み分けが認められる日が来るかもしれません。

産み分けのポイントとなるX精子とY精子を分離するための方法は、
これまでにもいろいろと考えられています。
以下、主なものを紹介しましょう。

<エリクソン法>

アメリカやイギリスで実施されている方法です。
男の子75パーセント、女の子70パーセントの成功率をねらっています。

精液にタンパク質の液を加え、遠心分離器にかけます。
X精子よりY精子のほうが身軽で泳ぎが早いという性質を利用し、
特殊フィルターで、この2つの精子を分離する方法です。

もっとも、この方法を疑問視する専門家もいます。


<電気泳動法>

精子を、精子分離用電気泳動槽というものに入れ、
電流を流します。
すると、X精子は陽極側に集まり、
Y精子は陰極側に集まることがわかったのです。

現段階では、電流を流した後に精子が死んでしまったり、
コストが高い、といった問題があり、
実用化されてはいません。

しかし、将来性がある方法だと考えられています。


<パーコール法>

パーコール液という液体を使い、精子を分離する方法です。
パーコール法は、もともと不妊治療で体外受精をするために考え出されたものです。

より元気がよく、強い精子を選ぶために研究されたもので、
この方法により純度の高いX精子を取り出すことができ、
女の子の産み分けに使われるようになりました(日本では規制されていますが)。

女の子の産み分け確率は、85パーセント〜90パーセントです。
現段階の産み分け法のなかでは、
確率的にもコスト的にも、最も現実的な方法といえます。

パーコール液は、飲んでも食べても無害で、
精子にも悪い影響を与えないと考えられています。

日本でも、以前はこの方法が実施されていた時期があります。
その後、PL法が施行されることになり、
安全性が確認できないということから、
日本産婦人科学会により規制されています(つまり、行われていません)。




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